2019/09/03
自分の商品やサービスに値段を付けるのって難しいですよね。
商売を始めたときに一番悩むことかもしれません。
自分に自信のない人は、安い値段を付けがちです。
はたから見ると、もっと高くてもいいのにと感じることがよくあります。
逆に、自信過剰で「これ以下では絶対に仕事しない」という強気すぎる価格設定もみかけます。
有名人ならいざ知らず、「あんた、誰?」という人がこれをやると当然ながら見向きもされません。
手作りのものを売る場合
手作りのものって、値段を付けるのが本当に難しいです。
手のかかるものであればあるほど、安い値段では売りたくありません。
かといって、あんまり高いと誰も買ってくれないのではないかと心配になります。
結局、材料費に毛が生えた程度の値段しかつけられないという人が多いのではないでしょうか。
でも、商売ですから値段はしっかり決めましょう。知り合いにだって、おまけしていては商売にはなりません。
自分の商品を買ってくれるのはどんな人でしょう。
もし自分なら、いくらだったら買いますか?
広くたくさんの人に買ってもらいたいなら、少し安めの設定で、仕入を工夫するなど、原価を抑えることで対応していきます。
あなたの商品がほしいと言ってくれる人に買ってもらいたいなら、その商品には「あなた」という付加価値がついていますから、多少強気の価格設定でも売れるでしょう。
ただし、そのためには「あなた」に魅力があるか、商品に他にはない魅力がなければいけません。
そのためには「あなた」と「商品」の情報を発信して価値を高めていく必要があります。
サービスを提供する場合
形のないものを売るのは、手に取ってみることができない分なおさら難しいです。
おまけに、そのサービスがよいものかどうかは、受けた後でないとわかりません。
一度受けてよかったら、リピートしてくれる可能性大です。
知り合いにも紹介してくれるかもしれません。
ただ、その最初の一歩がかなりの難関です。
お客さまがあなたを選ぶ理由は何でしょう。
- 家が近所だから
- 興味があるサービスだから
- 便利だから
- 必要だから
- 夜でも対応してくれるから
- 安いから
- あなたという人物に興味があるから
あまり安いと「安かろう悪かろう」が心配です。
あまり高すぎると、どんなに良いサービスだとしても値段で引かれてしまいます。
サービスを提供する人が魅力的なら多少高くても受けたいと思うでしょう。
そうでなければ、初回割引やキャンペーン値引きで、まず試してもらうことから始めるとよいでしょう。
そのサービスの効果や良さを実感してもらえれば、2回目からは通常価格であったとしても来てくれるでしょう。
契約を取るための個別の値引きはあまりお勧めしませんが、こういう値引きは効果が期待できますので、試してみるとよいでしょう。
商品を仕入れて売る場合
仕入れ値に利益を乗せて値段を決めますが、その利益がお店を維持する資金になりますし、次の仕入れの原資にもなります。
他でも同じものを扱っている場合は、安ければお客さんは来てくれますが、安くしすぎるとお店の維持も次の仕入れもできなくなります。
まず1か月の経費(家賃・水道光熱費・広告宣伝費など)をすべて書き出してみます。
商品の売上予測から、1個あたりに乗せる利益の金額が出ます。
最低でも、この金額を確保できないと商売が続けられません。
そうして出した商品の値段が高すぎる場合は、経費の使い方が間違っているのか、他に付加価値を付けないといけないということです。
付加価値を付けるというのは、商品そのものにつける場合もありますが、売主やお店につける場合もあります。
ここに来れば何でもそろうとか、○○マニアの人のほしいものがたくさんあるとか、この人から買うとこんなにいいことがあるなどのようにです。
売るもののコンセプトがはっきりしていれば、お客さんに訴求する力も強くなります。
変えたっていい
私も試行錯誤を繰り返してきましたが、値段は変えてもいいのです。
様子を見ながら、状況に応じながら、提供する商品が変われば当然値段も変わります。
いくらだったら買ってもらえるか、いくらなら選んでもらえるか、自分の商品やサービスが提供できる価値について、常に考えてみてください。
もちろん自分の利益を確保することも大切ですよ。お忘れなく。
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