2019/09/03
何度お願いしても資料を送ってくれない人。
何度質問しても回答してくれない人。
お願いだからやめてくれと言っても法人カードで個人的な支払をする人。
経費にならないとさんざん言っても家族旅行の領収書を紛れ込ませてくる人。
自分のことなのに、なんでちゃんとできないんだろう。
何度も言ってるのに、どうしてやってくれないんだろう。
なんでこんなことやっちゃうんだろう。
イライラ、イライラ、怒ってばかりいました。
今は、この手の人とのお付き合いがなくなりましたので、心穏やかです。
ただ、あまり怒らなくなったのは、そのせいだけじゃないのです。
どうして自分があんなに怒りんぼだったのか、気がついたのです。
人に対して寛容になれないのって、世界が狭いからなのではないかと思ったのです。
相手が言うことを聞いてくれない、言った通りにしてくれない。
これって、自分が正しくて相手が間違っている、相手を自分の思い通りにしようとしているからなんじゃないのかなって気がついたのです。
狭い自分の世界の中の物差しで物事を測ろうとしているから、そこからはみ出た人や物事は間違っていたり悪であったりするんじゃないだろうか。
確かに仕事ですから、間違ったことは指摘しなければいけませんが、そのことでイライラする理由なんて実はないのです。
こんなにあなたのことを思って注意しているのに、あなたは言うことを聞かない。
こういう思考ですよね。
それに気がついてからは、相手を変えようなんていう思い上がりは捨てて、「私は自分の仕事はしましたよ、あとはあなたが考えて行動することですよ」というスタンスに変えました。
冷たいようですが、これが正しい距離の取り方だと思っています。
相手のことを思いやってのアドバイスって、自己満足で上から目線になりがちですよね。
仕事柄、アドバイスを求められることも多いのですが、こちらのアドバイスに対して「でも」や「そんなこと言っても」という反論が多いことに以前は嫌な気分になっていました。
そっちからアドバイス求めてきたのに、何でいちいち反論するの？だったら勝手にすればいいのにと。
気がついたのです。アドバイス求める人は、もう自分の答えを持っているということに。
知らないことを教わりたい人と、私の意見を求める人の目的は根本的に違うのです。
意見を求める人は、自分の考えのお墨付きをもらいたいだけなのです。
自分の考えが正しいことを私に確認することで、「税理士もそう言ってた」という確信を得たいのです。
だから私が違うアドバイスをすると、即座に反論するのです。
この人は、きっと自分の意見を肯定してくれる税理士に会えるまで、「アドバイス」を求め続けるのでしょう。
だから、相手の反論や態度にいちいちこちらが反応して心乱すこともないということにも気がつきました。
私だって、親切な方の忠告であっても、笑顔で聞き流すこと、よくありますから。
他人の言動にイライラするのは、自分の世界や心の狭さなんだなとわかってからは、比較的平常心です。
あんまりおこると体に悪いですから、適度に受け流すことも必要ですね。
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