皆さんは、「ワーク・ライフ・バランス(仕事と生活の調和)」という言葉をご存じですか?働くすべての方々が、「仕事」と育児や介護、趣味や学習、休養、地域活動といった「仕事以外の生活」との調和をとり、その両方を充実させる働き方・生き方のことです。
という記述がありました。
私は独立してから、24時間仕事から完全に解放されたと感じたことはありません。
休みの日でも電話がかかれば対応しますし、いつも夜遅く届くメールも、簡単な案件なら片づけてから寝ます。
仕事をしていなくても、ニュースを見れば、「これ、あのお客さまに影響ありそうだな」と調べてみたり。
食事しに行っても、客単価や回転率が気になったりします。
勤めているときは、毎日朝早くから夜遅くまで、忙しくて目が回りそうでしたが、事務所を一歩出たら仕事のことは考えませんでした。
休みの日も、メールなんてチェックしませんし、個人の携帯番号をお客さまに教えることもありませんでしたから、電話もかかることはありません。
完全にオフです。
独立して、仕事と家事って似ているなと思っています。
どちらもオン・オフの切り替えなんてないところがおんなじです。
切り替える必要性も感じません。
起業した人は、常にオンにしてアンテナを張っているんじゃないでしょうか。
普通の生活の中でも、役に立ちそうとか、おもしろそうとか、そういう情報には敏感じゃないと、起業するのは難しそうです。
勤めているときのように、時間で区切って働いたり、時間外は仕事のことを考えないというのは、やってみるとできないものですよ。
オフの時間は完全オフ、という人は、勤めていた方がいいような気がします。
「ワークライフバランス」を持ち出す人の中には、公私の区別が怪しい人、結構いますよね。
仕事もいい加減、仕事以外も中途半端。
ワークライフバランスって、オン・オフを切り替えようっていうことではなく、本来、両方を充実させようっていう考え方のようですから、どちらもしっかりやらないとダメってことですよね。
仕事がちょぼちょぼなのに、私生活だけ充実、なんてありえないですから。
起業して軌道に乗せられないうちは、「オフ」のこと考えるの早くないですか?