2019/09/03
帳簿をつけるときに、どの勘定科目にするか迷う場合があるでしょう。
例えば「消耗品費」か「事務用品費」かなどのように。
答えは、「どちらでもいい」です。
勘定科目名には、あまりこだわらなくて構いません。
ただ、その時の気分によっていろいろな科目に入れるというのはダメです。
プリンターのトナーも、コピー用紙も、ボールペンも、ゴミ袋も、特に分ける必要がないと思えば、すべて消耗品でOKです。
個人の方は、あまり細かく分けすぎない方がむしろ良いでしょう。
HPのレンタルサーバー代も、「広告宣伝費」でも「通信費」でも、自分で決めてしまえばどちらでもよいのです。
帳簿をつけるのに挫折する人は、勘定科目がわからなくて嫌になる場合が多いようですが、そんなに神経質になる必要はありません。
確定申告のときの青色申告決算書に印刷されている科目を全部使う必要はありませんし、印刷されていない科目を使ってもよいのです。
例えば、決算書には売上は一つしかありませんが、いくつもの種類の売上があって、それぞれ管理したい場合には、いくつもの売上を作ればいいのです。
例えば、カフェ併設の雑貨屋さんでは、
- カフェの店内での飲食の売上
- カフェのテイクアウト(お菓子など)の売上
- 雑貨の売上
それぞれ「カフェ売上」「カフェ物販」「雑貨売上」など、自分でわかるような科目を作ってしまうと、一目でそれぞれの売上高がわかります。
決算書には、この3つを合計した金額を「売上金額」とします。
こうすれば、店舗と通販とか、法人からの依頼と個人からの依頼とか、分けたいように分けることができます。
日々の会計処理は、自分の知りたい情報をすぐに引き出せるような形で行うのが望ましいです。
決算書は、税務署や関係先など誰が見てもわかるようなものにするのが基本ですから、独自に細かく分けたり特殊な科目を使ったものは、決算のときに一般的な科目に当てはめていけばいいのです。
通信費を日々の処理では「携帯料金」「郵送代」「インターネット」と分けていたとしても、決算書には合計して「通信費」に記載するということです。
会計ソフトは独自の科目をどんどん増やせますし、決算のときにこれとこれを自動で集計しなさいという指示もできます。
帳簿をつけるときには、一般的な勘定科目にこだわらずに、自分の使いやすいように科目を設定してみましょう。
◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇
個別相談は、全国どこへでもうかがいます。(交通費は要相談)
☆★☆★☆★☆★☆★☆
自分で確定申告したいけどちょっと不安。
開業したけど何をしたらいいかわからない。
そろそろ法人にしようかと思っているんだけれど…
そんな方は必要なときだけ頼める個別コンサルティングをご利用ください。
事業の内容や状況に合わせてアドバイスいたします。
詳しくはこちら
★☆★☆★☆★☆★☆★☆
個人事業主の確定申告専門税理士です。
領収書丸投げのおまかせパックで確定申告も楽々です。
詳しくはこちら
★☆★☆★☆★☆★☆★☆
山口会計事務所のホームページはこちらです。
お問い合わせはこちらからお願いいたします。