税理士やめて なにしよう

愛車のZ900RSとバイク三昧のセカンドライフを目指して

「できません」と「やりません」の区別をつける

time 2016/02/15

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「できません」は言わない

独立開業したばかりのときは、「できません」とは決して言わずに、なんでも受けなさいとよく言われました。

わからないことでも「経験豊富です、お任せください」と。

それでもやはり正直にわからないことややったことのないことは、その通りにお伝えしていました。

何でも受けないと経験を積めないのは事実ですし、かといって嘘は言えないしで葛藤がありました。

お客様の「○○の業界に精通している税理士」という要望は、ただ単に申告書が作れればいいわけではありません。

本やニュースではわからない業界の情報や、同業他社の動向について詳しい人を求めているのです。

未経験の人間が「お任せください」と言ってしまっては、お客様に不利益をもたらします。

最近はお受けする際に、「未経験の分野ですが、勉強してご期待に添えるようにがんばります」とお伝えします。

依頼するしないは、その上で判断していただいています。

「やりません」は主張する

「できません」と似ていますが、「やりません」については最近はっきりと固まってきました。

独立したばかりのころに、報酬がよいけれども、どうやら怪しい仕事の依頼がありました。

収入が少なかったので、つらいところではあったのですが、「知らなかったことにして申告をしてほしい」という依頼をどうしても受けることはできませんでした。

正しくない依頼は、今でも一貫してお断りしています。

そのほか、最近は非常識なディスカウント要求も断れるようになりました。

昨年までは紹介だったためやむなく引き受けたこともありましたが、結局一事が万事、会計処理や経営内容、法令順守や納税意識など、すべてにおいて常識的とは言えなかったため、おつきあいを終了させていただきました。

自分でやらないことを決めて、はっきり「やりません」と示すことで、おつきあいしていくお客様にもこちらの方針をご理解いただき、提供できるサービスの向上につなげていきたいと考えています。

「できません」はなるべく使わないようにしながらも、「やりません」を明確にすることで、自分の考えを伝えていけたらな、と思います。

 

☆★☆★編集後記☆★☆★

神代植物公園の梅が見頃です。

昨日は人も少なく、のんびり観賞できました。

静岡生活