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実家の片づけは親の思いに触れること

time 2016/04/14

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子を思う親の気持ちに触れる

夫の実家を片づけているときに、夫が小学1年生の時の日記を見つけました。

床の間に置かれたたくさんのものの中にまぎれていたのですが、ここにあるということは、義母がときどき見ていたということでしょう。

この家は、子供たちが東京の大学に進学して、両親が二人になった後に建てた家です。

その後子供たちはそれぞれ家庭を持って、この家にはたまに訪れるくらいだったようです。

女親は男の子がかわいいとよく聞きますが、義母も息子がかわいいらしく、息子が顔を出すと本当に晴れやかな笑顔になります。

私は義母がすでにぼんやりしてから息子の嫁になりましたので、覚えてもらえないだろうと思っていましたが、二人で会いに行くと笑顔で迎えてくれます。

私が誰かもちゃんとわかっている様子で、少し驚くと同時にうれしくもあります。

料理や裁縫など家事が得意だったと聞いていましたが、古いアルバムにお手製のワンピースでポーズをとる義姉を見つけた時は、子供たちのためにせっせと服を縫う幸せそうな義母の姿が思い浮かびました。

2階の部屋に埃をかぶった足踏みミシンがあって、糸もかかったままになっています。

ずっと大切に使ってきた義母のことを考えて、そっと埃を払いました。

親が生活していた証

台所からは、黒くなって何が入っているのかわからなくなった瓶がたくさん出てきます。

梅酒や梅干しのほかにもいろいろ漬けていたのでしょう。

もう食べられないので捨てましたが、ひとつひとつがこの家で両親が生活していた証だなと感じます。

両親がこの家に一時帰宅した時に気持ち良く過ごせるよう、たくさん捨ててあちこち掃除しましたが、少し心が痛みます。

嫁の立場の私がそうなのですから、親の家を片づける娘はつらいだろうなと思います。(男性より女性の方が母親に対してはいろいろな思いを持っていると思いますので、あえて『娘』としました)

親が生活してきた家を片づけるということは、親の思いを感じて思いめぐらすことなのではないでしょうか。

雑多な日用品かもしれませんが、これらに触れることで親の思いを知ることができ、距離が近づくきっかけになるような気がします。

 

☆★☆★編集後記☆★☆★

この人だって両親の大切な息子と思うと、夫に対して少し寛容になれる気がします。

同じように、自分も含めてみんな誰かの大切なこどもなんですよね。

自分にも他人にも、もうちょっと優しくならないといけませんね。

静岡生活